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執筆者の写真かつのようこ

万羽鴨

この週末はびっくりするくらいの暖かさでした。もはやゴールデンウィーク並。

生き物たちの動きもどんどん活発になってきてますね。


この土曜、日曜は私にしては珍しく両日ともに湿地研活動に参加してきました。

なので、いつもより手元に話題が豊富にあって何を書こうか悩んだんですが、冬鳥の季節も残り短くなってきたということで、カモの話題にします!


福岡市民ならきっと一度は訪れたことがあるであろう海の中道海浜公園。

その一角の「光と風の広場」にある池には、毎年冬に多くのカモがやってきます。

その名も「鴨池」。

湿地研が行っている調査の調査地点にもなっています。


そして、そこには現在1万羽近くのカモが集まっているんです。




奥の方までうじゃっといるのがわかりますね。すごいですね。カモだらけ。

このときは1万羽まではいなかったですが、それでも5千は超えているんじゃないかということでした。

大半はホシハジロですが、他にもキンクロハジロ、ハシビロガモ、スズガモなど色々混じっています。



個人的に好きなのはハシビロさん。太い嘴と目つきの悪さが魅力です。色合いもオシャレ。



カモ類はその生態によって「海ガモ(潜水採餌ガモ)」と「陸ガモ(水面採餌ガモ)」に分けられるのをご存知でしょうか。

すごく簡単にいうと、水中に潜るか、潜らないか。

翼の長さや、足の位置など身体のつくりも違うんですよ。

よく、水面に浮かんでいるときのお尻の位置でも見分けが可能といいますが、上の写真で違いがわかるでしょうか。

ちなみに、ハシビロさんは陸ガモ、ホシハジロは海ガモ。


他にも、雄が繁殖羽から地味羽に生え変わる途中のことを「エクリプス」と呼んだりと、カモ類特有のキーワードがあったりします。

カモの世界も奥深い…


今年はカモの雌を克服するぞと思っていましたが、緊急事態宣言出てリモートワークになったりと観察に行く機会があまり確保できませんでした。

「日本のカモ識別図鑑」で来年に向けて予習しておかねば!

湿地研も調査ができるメンバーの世代交代をしないといけないんですが、私はいつになったらお役に立てるやら。



オマケの一枚。

羽根をばたつかせて水浴び中。気持ちよさそう〜








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