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執筆者の写真かつのようこ

巣立ち

更新日:2020年8月11日



博多湾生まれのコアジサシが無事に巣立ちを迎えました。

前回博多湾から雛が巣立ったのは2012年。実に8年ぶりということになります…感激。


思い返せば、今年はカラスの捕食が少なく幸先のいいスタートと思ったのもつかの間、

その後は記録的な長梅雨と大雨に泣かされたシーズンでした。


今年、博多湾から無事に巣立った雛は3個体。

たった3個体ですが、大雨の影響で全国的に繁殖がうまくいかなかった営巣地が多かった中、

本当に貴重な存在となりました。



せっかくなので、何枚か雛の写真をご紹介します。




シェルターに隠れる雛。こうやって使ってくれている姿を見るのは嬉しいものです。

ある程度大きくなっても、シェルターは大事な隠れ家です。





生まれて2週間くらい?

生まれたばかりの頃に比べたら随分と大きくなり、親鳥とほぼ同じくらいのはずですが

ペットボトルと比べると…コアジサシの小ささを改めて実感します。

こんな小さな身体でオーストラリアまで飛んでいくんですから、渡り鳥ってほんとすごいですね。




今日の時点で、営巣しているコアジサシは1営巣のみ。

営巣地上空を飛ぶコアジサシの中には、博多湾以北の繁殖地を巣立った幼鳥も混じっていたそうで、

確実に南への移行期がはじまっちゃっているようです。

残ってる1営巣の今後が気になります。





余談ですが、先日、コアジサシ営巣地に地元テレビの取材がありました。

取材の申込みは早いうちからあったんですが、繁殖への影響も考えて待ってもらっていたんです。

ご協力感謝です。

残念ながら私は仕事中で放送をみれませんでしたが、映像だけでなくコアジサシの解説や、

メンバーのインタビューも放映されていたとのこと。


多くの人にコアジサシの現状を知ってもらって、保全の一歩に繋げられるといいなと思います。




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