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春の衣

  • Asaka OSANAI
  • 2024年3月31日
  • 読了時間: 2分

昨日は日本各地で桜の開花の報せがありました。いよいよ春本番ですね。

春は全ての生き物に訪れます。今日は、じっと春を待つ小さな生き物を紹介します。



樹木の芽吹きがとても好きです。美しくて、見ていて元気がもらえます。


エノキの明るい色の若葉はみずみずしく、光って生命のエネルギーを感じさせます。







3月20日の春分の日、昨年の秋から冬眠していたゴマダラチョウの幼虫が、

エノキの枝を登って来たのを見つけました。



細かい毛に覆われた、茶色い冬の保護色をしています。

ほころびかけの新芽を少しかじって、あたたかい春の日差しをあびていました。


この日は本当に暖かったのですが、その後、冷たい雨が降り、寒い日が続いて、

ゴマダラチョウの幼虫はじっとして動かなくなりました。

出てくるのが早すぎたのかな、と心配な日が続きました。



今朝、幼虫がいるはずのいつもの枝を見てみると、アリがうろうろしていて、

幼虫がいなくなっていました。嫌な予感。。まさかと思い探してみたところ、、




枝の上の方にいました!無事でした!





脱皮するため、じっとして準備をしていたのでしょう。


エノキの若葉の色に、差し色の臙脂(えんじ)色まで合わせるこだわりようです。


ゴマダラチョウは、すっかり春の衣がえが済んで、うきうきとした足取りでエノキの枝を散策していました。



















本日の、オマケ





その見た目からモグラを思わせる昆虫、ケラです。

田畑や水辺の近くなど湿った土の中で見かけます。

この風貌で、空も飛べるんだからスゴイ。


写真を撮ろうとすると動き回りまくるため、絶妙なポーズになっています。かわいい。

この体サイズからは想像もつかない力の持ち主で、

ぐいぐい、一生懸命軍手を掘っているところを撮影した写真です。

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