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執筆者の写真かつのようこ

育ち盛り


春の陽気が心地よい今日この頃。

今日は湿地研メンバーとともに多々良川河口できゃっきゃ言いながら生き物観察してきました。

ちょうど潮が引いて干潟が出ていたこともあって、カニたちもたくさん!

数は減ってしまったものの、まだクロツラやカモたちも残っていますし、色々見ることができて楽しいひとときでした。



いつも動物の写真ばかりなので、今日のトップはハマサジ。

足元に小さなハマサジたちがたくさん芽吹いていました。

元気いっぱい、育つぞ〜!っていう勢いを感じる横顔ですね。


海岸や河川河口域のような塩分のある場所に生育する塩生植物で、スプーン型の葉っぱをしているのが名前の由来です。


なんてことのない雑草のように見えますが、実は福岡県RDB2011では絶滅危惧Ⅱ類に指定されている希少種です。環境省RL2020でも準絶滅危惧に指定されていますね。


このハマサジのような塩生植物たちは、普通の植物たちが生育できない特殊環境に特化した種ですが、近年では開発などにより彼らが生育する環境そのものが減ってしまったこともあり、絶滅危惧種に指定されている種も少なくありません。

こんな植物もいるんだよ、ということを一人でも多くの人達にまずは知ってもらいたいです。


せっかくなので、今日見た生き物たちもいくつか載せちゃいましょう。


繁殖しはじめているコチドリ。黄色いアイリングが可愛いですね〜。



これはアベハゼだったかな?

今日は魚に詳しいTくんが一緒だったので、その場で名前がわかりました。

湿地研はメンバーそれぞれで得意分野が違うので面白いです。



これは、アシハラガニの小さいの、だと思われます。たぶん。石の下に隠れていました。

干潟の方にはヤマトオサガニがうじゃっといましたが、長靴ではなかったのでアクセスは断念。

カニシーズンはもう少し先なので、楽しみはとっておかないとですね。



最後は、ヘラサギとクロツラの採餌行動を観察するHさんとTくん。

彼らの採餌の様子はユニークなので、ずっと見てられます。


保全活動も大切ですが、たまにはこうやって純粋に楽しむ時間も大切!ですよね。

また来週からも頑張ろう〜




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