暑い日が続いていますが、シギ・チドリたちの秋の渡りが始まっています。
会員から届いた写真とともに博多湾の状況についてご報告します。
温暖化の影響で、偏西風が蛇行しているようでシギチドリの渡りにも影響が出ているようです。
成鳥と幼鳥が分かれずに、入り乱れるような形で確認されています。
ムナグロ(Pacific golden Plover)成鳥
水田や河口など淡水域で確認されることが多い鳥ですが、
この時は海岸でゴカイのようなものを獲っていたようです。
ダイゼンよりもひとまわり体が小さく、頭から背中にかけてゴールドの配色が特徴です。
メダイチドリ(Lesser sand plover)
干潟や砂浜でゴカイや昆虫などなどを食べます。
このときは漂流物の中にいる昆虫や甲殻類などを狙っていたようで、
大きな目でゴミの中に隠れている餌を探していました。
こっち見てる・・・
トウネン(Red-necked stint)成鳥
です。砂浜や干潟で、昆虫や小さな甲殻類などを獲って食べます。
体の大きさは、スズメと同じくらい!
とても小さな鳥ですが、体一つで北極圏から南半球まで渡っていきます。
私たちの会のロゴマークになっているのがトウネンです。
本来であれば、シギ・チドリの仲間は同じ種で群れを作り移動していくのですが、
個体数が激減しているため同種の群れが作れず、
行き先が同じ方向の者同士で少数のグループを作って、渡りをしている悲惨な状況です。
ムナグロ、メダイチドリ、トウネンは、北極圏を出発して南半球を目指す旅の途中で、
博多湾に立ち寄ったようです。
しっかり休んで無事に目的地までたどりつけますように!
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